注射針の回収容器について
患者様が在宅療養で使用された注射針や注射器・インスリン容器などの廃棄方法は各自治体に任されています(国の指針なし)。廃棄に使用する容器について、旧厚生省は”針が貫通しない容器”かつ”バイオハザードマークまたは「取扱注意」等の記載をした容器”を用いるよう指導せよと通達しています(H10.7.31 衛環第71号)。
一方、ごみ分別方法が変更された福井市では、針については各医療機関で回収し、各々が医療廃棄物(=産業廃棄物の中の一分類)として廃棄するよう希望しているようです(未確認)。
患者様が自宅で使用済みの針を保管し、病医院に持参する時に使用するための容器は、これまで色々のものが使用されていました。上記の衛環第71号に適合し、比較的安価で、繰り返し使用(容器内の針だけを病医院の指定容器内に廃棄し容器は持ち帰って再使用)が可能なものを探しておりました。注射針を自宅で保管し、病医院に持参するための容器として、ニプロ社の”回収ボトル 商品コード11-790-9”を選定しました(富木医療器、伊藤医療器などが扱っています)。皆様の所属医療機関におかれましても、この容器を採用されますよう推奨します。この容器は当研究会の依頼で従来品を改良してもらったもので、ニプロ社内では回収容器の福井バージョンと呼ばれているようです。